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【A群 問題01〜05】

板金加工技能講座

演習問題17(品質管理・見積計算) 解答解説

[A群(真偽法)]


問題01. 品質管理とは、買い手の要求に合った品質の品物、又は、サ−ビスを経済的に 作り出すための体系をいう。
[解答]
[解説] 品質管理(QC:Quality Control)の標準、又は、原則的なものとして、JIS Z8101 に定義されており、「買手の要求に合った品質の品物、又は、サ−ビスを経済的に作り出すための手段の体系」と説明しています。
しかしながら、この様な短い文章で表されたものを一読しても、品質管理とは、どの様に実行すべきかについて理解する事は難しいと思いますが、この文章の中には、次に示す様な、品質管理に関する重要な考え方の3項目が含まれています。

  1. 「買手の要求に合った品質の品物、又は、サ−ビス」とは、御客様にどんどん売れる品質の品物、又は、サ−ビスの事であって、製造工程だけでなく、販売後の工程も御客様と考えるのが品質管理の基本です。
  2. 「経済的に作り出す」とは、会社が儲かるという事です。
  3. 「作り出すための手段の体系」とは、生産し、販売するシステムの事です。
又、近代的な品質管埋は、統計的な手法を採用しているので、特に、統計的品質管理(SQC:Statistical Quality Control)と呼ぶ事もあります。
品質管理は、企業全体が協力して統合的に推進を必要とする観点から実施されますので、これを総合的品質管理(TQC:Total Quality Control)、或いは、全社的品質管理(CWQC:Company Wide Quality Control)と定義しており、品質管理を効果的に実施するには、市場調査、研究開発、製品企画、設計、生産準備、外注購買、製造、検査、販売、及び、アフタ−サ−ビス、財務、人事、教育等の企業活動の全段階に渡る管理者、監督者、作業者等企業の全員の参加と協力が必要です。品質管理の手順を示すと次の様になります。

  1. 諸情報をもとに目的を定め計画を立てる。
  2. 目的を達成する方法を決めて標準化を行なう。
  3. 教育、訓練を行なう。
  4. 仕事を実施させる。
  5. 管理図を用いて結果の検討を行なう。
  6. 処置をとり、再計画を立てる。
  7. その結果を再検討する。

管理を行うという事は、管理の手順であるPDCAを回す事です。PDCAとは、計画(P:Plan)、実施(D:Do)、調査(チェック)(C:Check)、行動(アクション)(Action)の頭文字を取って表したものです。
従って、品質管理は、常に改革して行かなくてはならないものです。しかるに、結果系と原因系の品質について計画し、これに基づいて実施し、計画と実施をチェックしてその差異を発見すれば、その差異を速やかに是正していく組織力が備わっている管理でなければなりません。

問題02. 品質管理は、設計、製造・試験、販売・サ−ビス、市場調査のサイクルを実施する事によって、ユ−ザニ−ズにあった良い製品の供給を図る事が出来る。
[解答]
[解説] ユ−ザ−ニ−ズに合った良い品質の品物を供給するに当たっては、従来行われていた品質管理の様に、設計、製造、販売等の部門がそれぞれ独立して管理を行っていたのでは、不具合(不測の事態)が発生する事が多く、最良のシステムではありません。
そこで、次に示す4つのサイクルを全社一体となって、繰り返す事によって、良い製品の供給を図る様にします。
  1. 製品設計
    目的を明確にして目標を決め、これを達成するための手段、方法を定める計画段階。
  2. 製造し検査する
    指示書等で具体的に作業の方法を指示し、作業を実施し、結果を検査してデータをとる。
  3. 販売
  4. サ−ビスと市場調査を行う
    アフタ−サ−ビスなどを通じて消費者の二−ズを把握し、これを設計部門等にフィ−ドバックし、新製品開発等につなげる。

問題03. 品質管理活動は、生産目的を達成する為の手段であり、企業が繁栄する為の道標である。
[解答]
[解説] 品質管理活動は、特定の人達(管理職、職場のリ−ダ)だけでやっても効果は上がるものではありません。企業規模の大小や仕事の性格に関係なく、企業全体が一体となり、各自が自分の仕事を管理し、改善して、初めて効果が得られるものです。

問題04. 品質管理活動には、不良が発生しない様に工程を管理したり、問題のある工程を改善する活動がある。
[解答]
[解説] 品質管理活動には、「維持−改善−維持」というサイクル活動が要求され、このサイクルの繰り返しが品質管理活動です。
維持とは、常に不良が発生しない様に工程を管理する活動(運動)で、改善とは、問題のある工程を改善する活動(運動)です。

ことわざに「一を聞いて十を知る」というのがあります。この意味は頭の回転が良くてやる気のある人は、一つの問題を解決するとその知識でもって類似の他の問題を十くらい解決してしまうということであろうと思います。
品質管理活動でも、一つの問題解決が終わったら、その他の類似の問題は存在しないであろうかと配慮して、次々に問題解決をして行く事が重要な考え方(この考え方を水平展開ともいいます)としています。

ただ、いわれた事だけを漫然と行っている人と結果系と原因系の品質に問題はないか、もし問題を発見したとき、どうやって改善したならばよいであろうかと積極的に、前向きに仕事をする人では仕事の成果は変わって来ますし、その人の生活に対する考え方も変わって来ます。
従って、品質管理活動を実施するには、全社的に品質意識、問題意識、改善意識 を持つ様な環境を作り出す事が最大の使命になります。
これらの管理運動や改善運動を進めるための基本ステップを次表に示します。

表1
工程管理の基本手順と手法の活用


⇒表の拡大を見る
表2
工程改善の基本手順と手法の活用


⇒表の拡大を見る


問題05. パレ−ト図とは、デ−タを大きい順に並べ、棒グラフと累積曲線とによって表示したもので、製品の不良や機械の故障等の問題を容易に見出すのに用いる。
[解答]
[解説] パレ−ト図とは、イタリアの経済学者パレ−ト(V.Pareto)が国民所得の分布状況を調べるために、考案した図表の事をいいます。
これを応用し、工場で発生する製品の不良、クレ−ム、事故、機械の故障、災害の内容、在庫品目の用途等の問題点を発生原因別、現象別、内容別等の目的に合わせて、分類したデ−タを取り、件数や損失金額等を大きい順に並べ、棒グラフと累積曲線で表したものです。

パレ−ト図を用いて分析を行う事をパレ−ト分析といい、改善活動の重点を正しく判断し、能率的な管理を行う時の資料に用いられたり、各種の分析に用いられます。

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