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| 板金加工技能講座 |
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演習問題11(曲げ加工金型) 解答、解説 |
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| [A群(真偽法)] |
| 問題01. |
板金を90°に曲げる場合のダイのV溝角度は、V溝の幅によって変更する。 |
| [解答] | 正 |
| [解説] | 板金を90°に曲げる場合のプレスブレ−キ金型は、最も標準化が進んだ金型で、パンチやダイの種類も多く、図に示す様な標準仕様で管理されています。
板金を90°に曲げる場合の金型を選択するには、次に示す様な事項を参考にすると良い結果が得られます。 @ 90°に曲げる場合のダイのV溝角度は、V溝の幅によって変える。 ![]() A ダイのV溝幅(V)は、板厚、フランジ長さ、製品の内ア−ル等によって選定する。 標準の2Vダイには、4×7、6×10、8×12、14×18、12×20、16×25、 標準の1Vダイには、6、8、10、12、14、32、40、50、63、80、100、125、160、200、250等があります。 B パンチ先端角度( )は、ダイV溝角度と同等にする。スプリングバックを防止するためには、ダイV溝の角度を90°にして、パンチ先端角度を88°にしたパンチを選定する場合があります。又、ダイV溝幅が 32mm 以上の場合には、 パンチ先端角度を60°にしたパンチを用いる場合もあります。 C パンチ先端ア−ル( rp )は、一般に、製品の内ア−ルよりも小さいものを使用する。 パンチ先端ア−ルの標準寸法は、最小が 0.2mm で、順次 0.6、0.8、1.5、3.0、6.0、10、17.5、20.0、25.0、30.0等があります。 D ダイV溝の肩ア−ル( rd )の大きさは、製品の傷の深さに関係する。 傷を防ぐためには、ダイV溝の肩ア−ルを rd ≧ t1.7 としますが、ダイV溝の中心から端面までの距離が長くなり、逆曲げ(クランク形状の製品)の場合、最小段差が大きくなるのは避けられません。 E 薄板用のダイは、自動調心タイプを用いる。 自動調心タイプのダイの心出しは、ダイをダイホルダ上に載せ、パンチに倣って前後方向に自由に動く様にしておき、パンチをセットし加圧すると、ダイはパンチに倣って心出しが出来ます。心出し後は、ボルトでダイをしっかりと固定します。又、4.5mm 以上のワ−クの曲げ加工(90°V曲げ)を行う場合には、固定タイプのダイでも、良い精度を得る事が出来ます。 F 必要以上に逃げ部の大きなパンチは使用しない様にする。 これを怠りますと、パンチが変形して精度不良が発生したり、破損する恐れがあります。パンチの逃げ部は、製品の形状に合わせて作図した上で決定しますが、作図の後の強度計算によるチェックを十分に行い、破損しない様にしなければなりません。 G 配電盤や分電盤の様な箱状の製品を曲げ加工する場合には、分割金型を用いる。 箱状の製品を曲げるには、パンチを曲げ長さに合わせなければなりませんので、分割金型を組み合せて使用します。標準分割パンチには、10、15、20、40、50、100、200 があります。 以上の様な事項が挙げられますが、90°曲げを行う場合には、曲げ形状や板厚によって、金型(パンチとダイ)の組み合せを選定しなければなりません。次に代表的な 90°曲げを行う時の金型の組み合せを示します。 ![]() |
| 問題02. | V曲げ金型のパンチ先端ア−ルが板厚に対し、大きい場合には、スプリングゴ−、小さい場合には、スプリングバックが発生する。 |
| [解答] | 誤 |
| [解説] | 90°V曲げ加工で発生し易い現象に、スプリングバックとスプリングゴ−がありまます。スプリングバックとは、V曲げの最終工程で、加圧力を開放した時に、曲げた角度よりも開いて(大きくなる)しまう状態の事をいい、スプリングゴ−とは、曲げた角度よりも小さい角度になる状態の事をいいます。これらは、板厚、パンチ先端ア−ル、ダイのV溝幅、曲げ角度、加圧力等によって異なりますが、最も大きく影響されるものが加圧力です。同一素材で、曲げ半径が同じであるならば、板厚の薄い程スプリングバック量は大きくなり、パンチ先端ア−ルが板厚に対して大きいとスプリングバックになり、小さいとスプリングゴ−になります。これらは、材質ごとに板厚に対し、適切なパンチ先端ア−ルを選定すれば防止する事が出来ます。又、ダイのV溝幅が一定の場合には、板厚が厚ければ、パンチ先端ア−ルを小さくします。極端にダイV溝幅が狭く、パンチ先端ア−ルが大きい場合には、スプリングバック量は大きくなります。スプリングバック量を減少させる方法としては、図に示す様にダイのV溝幅を
90°にして、パンチ先端角度をダイV溝の角度よりもやや小さく( 88°)したり、パンチ先端部を僅かに突き出したパンチ(ビ−ド付きパンチ)を用い、曲げ部に荷重を集中させ、パンチ先端を食い込ませるセミコイニング状態で、加工する様にします。
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| 問題03. | V曲げヒンジドタイプ分割金型は、フランジのある形状(袋曲げの製品)の曲げ加工に用いる。 |
| [解答] | 正 |
| [解説] | V曲げヒンジドタイプ分割金型は、図に示す様な形状をした金型で、分電盤や配電盤、それらの扉等の袋状の製品を曲げ加工する時に、パンチの両端に固定して用いる金型です。
![]() |
| 問題04. | R曲げは、スプリングバックの影響は小さく、多段折れ減少は発生しない。 |
| [解答] | 誤 |
| [解説] | 一般に、曲げ内ア−ル( iR)と板厚(t)の比が大きい曲げは、スプリングバック量が大きく、条件によっては多段折れが発生します。つまり、R曲げはスプリングバックの影響が大きく、多段折れ現象の発生し易い曲げ加工といえます。又、R曲げのスプリングバック量は、素材の最大引張り強さや金型のタイプによって、大きく影響されます。次表にエアベンディングによる、材質SPCCの曲げ内ア−ルと板厚に対する、スプリングバック量とパンチア−ルの値を示します。![]() 表の値を1とすると、SUSでは1.5倍、アルミニウム、銅、真ちゅう等の非鉄金属では0.5倍となります。又、この表はエアベンディングの値ですから、エアベンディングを1とすると、総型のボトミング金型を使用した場合には、0.5倍、ウレタンツ−ルを使用した場合には、2/3倍のスプリングバック量になります。例えば、SUS304、板厚1mm、製品内ア−ル20をウレタンツ−ルで曲げる時のスプリングバック量(Δ となり、スプリングバック量(Δ |
| 問題05. | R曲げカウンタ−ホルダ−は、多段折れ防止を考慮した曲げア−ルの大きい製品の曲げ加工に適している。 |
| [解答] | 正 |
| [解説] | カウンタ−ホルダ付きR曲げ金型は、図に示す様に、ダイの底部中心にウレタンのカウンタ−ホルダを設け、パンチ先端ア−ルに、外力によってワ−クが常に押し付けられ、曲げを進行させて行く様にした構造をしています。又、ダイのV溝角度をアンバランスにすると、深いU字形の折り曲げ加工も出来、応用範囲の広い金型です。
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