― 解答・解説 ―    A群(真偽法)
【問題01〜05】 【問題06〜10】 【問題11〜15】 【問題16〜20】 【問題21〜25】
 ― 解答・解説 ―    B群(多肢択一法)
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【A群 問題01〜05】

板金加工技能講座

演習問題10(曲げ加工) 解答解説

[A群(真偽法)]


問題01.

板金を万力でくわえ、折り曲げ線の長いものを、木ハンマ−等で叩き曲げする場合には、両端部を先に曲げ、後に、中央部を曲げる様にする。

[解答]
[解説] 折り曲げ線の長い板金を木ハンマ等で叩き曲げをする場合には、図に示す様に、板金を折り曲げ線に沿って、曲げ長さよりやや長い山形鋼(アングル)等を介して万力で固定し、両端部を先に曲げ、折り曲げ線がずれない様に、両側から中央部に向かって曲げて行く様にします。万力にくわえ、ハンマで叩き曲げる加工方法は、主に薄板の加工に用いられますが、比較的厚い板を小さな曲げ半径で、直角に曲げる 事が出来ます。この場合、板金を直接万力でくわえると万力の口金の刻みで材料に傷が付くので、図に示す様に、山形鋼等、適当な当て金を用います。又、小さなハンマで、叩き曲げると折り曲げ部が均一にならないので、大きい打撃面を持ったハンマ、或いは、図に示す様な、平へし、又は、当て木等をして、折り曲げ部を平らにします。

問題02. かげたがねは、手作業による、直線状に曲げる時に用いる。
[解答]
[解説] 薄板を直線状に折り曲げる手工具には、次に示す様なものがあります。
これらの工具を用い手作業によって直線状、或いは、箱状に曲げる方法は、図に示す様に、板金をゴムの板、或いは、木の板に載せ、かげたがねで折り曲げ溝を付けておき、次にかたな刃、或いは、適当な当て金を当てて、図に示す様に、かげたがねを斜めに使用して所要角度に曲げます。
この時に当て金が適切でないと、図に示す様に、曲げ形状が悪くなります。即ち、曲がる板幅に対して当て金が高い場合には、図(a)の様な状態となり、反対に当て金が低い場合には、図(b)の様な状態になりますので、注意しなければなりません。

問題03. 手作業により、板金を円筒状にまるめる場合には、板金の中央部分から端部の方向に向かって心金(丸棒、パイプ等)に巻き付ける様にして、 ハンマ−で叩いて曲げる。
[解答]
[解説] 板金を円筒状に曲げる場合には、展開寸法を計算して板取り(切断)し、図に示す様に心金を用い、まず先に、両端部をハンマで叩いて曲げます。この端部を曲げる事を端曲げ(はしまげ)、或いは、はな曲げといい、がばりを用い正確な円弧状(円筒直径に相当する曲げア−ル)に曲げます。両端部の曲げが不正確な場合には、円筒の継ぎ目の状態が悪くなります。又、板金を円筒状にまるめる作業に用いる心金(ため棒)には、仕上がり寸法の70〜89% くらいの太さの丸棒、或いは、パイプを使用します。
又、亜鉛鉄板の薄板のまるめ加工を行うには、一度、反対に曲げ、曲げ戻して(ため返しともいいます)円形状にすると、なめらかな円筒になります。

問題04. みぞたがねは、手作業による、つば出し加工に用いる。
[解答]
[解説] みぞたがねは、図に示す様なもので、はぜ組みの最終工程であるはぜ締めに使用したり、縁巻 き(へり巻き)の最終工程に使用します。つば出し(或いは縁出し)加工とは、図に示す様に、つばになる部分をこまのつめや定盤の端等で、円筒の縁をハンマで叩き伸ばしながら曲げて行き、平らにする加工(フランジ加工)の事をいいます。又、フランジ加工をして行く時に、ハンマを少し傾けて、フランジの端ほど強く伸ばす様にする加工方 法をかり出しといいます。つば出しは、つばになる部分の板を叩き出して行くわけですが、外周に近づくほど強く伸ばすことが大切で、板の伸ばし量が不足すると、図(c)の様に根元にへこみが発生します。又、伸ばし方が不均一の場合には、真円なりませんので、注意しなければなりません。
かり出しは円筒のつば出しだけでなく、 図に示す様な平板やアングル状の湾曲 加工にも用いられます。

問題05. 金属の薄板に施す縁巻きは、板金の縁部の補強や飾り、安全を目的として行う。
[解答]
[解説] 縁巻き(耳巻き、玉縁巻き、へり巻きともいいます)には、平板状の縁巻きと円筒容器の縁巻きがありますが、どちらも板金の縁部の補強や飾り、安全を目的として行います。平板状のへり巻き(縁巻き)は、図(a)に示す様に、平板の端部を折台の上に載せ、ほぼ直角になる様に曲げ、次にかたな刃で押えながら木ハンマで叩き鋭角に曲げ、心金を入れ、これをかたな刃で押えながらハンマで叩き巻き込んでいき、最終工程で折り台の側面を使って、ハンマで叩きながら仕上げて行きます。
円筒容器のへり巻き(縁巻き)は、図(b)に示す様に、まず、円筒容器のつば出 しを行います。つば出しされた部分の下部に、所要の円形寸法に曲げた心金を巻き付け、当て金で心金を押えながら、ハンマで叩いて巻き込んで行きます。最終工 程で、みぞたがねを用いて、ハンマで叩 きながら仕上げて行きます。 又、円筒容器に手作業でへり巻きを施す 場合には、図(c)に示す様に、心金に針金を使用して、平板のうちにへり巻きを施す方が良く、その後で、円筒形に曲げ、針金の先端を反対側のへり巻きの穴へ差し込む様にします。成形後、心金を抜いてしまうのを空巻き(カ−リング)といい、心金を巻き込んでしまうのをワイヤリングといいます。


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